監修医師
理事長:花房 崇明(はなふさ たかあき)/医療法人佑諒会(千里中央・江坂・箕面 花ふさ皮ふ科・美容皮膚科)
[資格]医学博士(大阪大学大学院)/日本皮膚科学会皮膚科専門医/日本アレルギー学会アレルギー専門医/日本抗加齢医学会専門医
[所属学会]日本皮膚科学会/日本アレルギー学会/日本美容皮膚科学会 等
公開日:2026年10月13日/最終更新日:2026年10月19日
「ヒゲ脱毛をしたら、もう一生生えてこないんですか?」
ヒゲ脱毛を検討されている方から、よくいただくご質問です。
「永久脱毛」という言葉を聞くと、一度治療すれば二度と毛が生えてこないイメージを持たれるかもしれません。しかし、実際には「永久脱毛=毛が完全になくなり、二度と生えてこない」という意味ではありません。
この記事では、永久脱毛という言葉の意味や、医療脱毛とエステ脱毛の違いについて、分かりやすくご説明します。
- 「永久脱毛」は、すべての毛が永久に生えてこなくなることを保証するものではありません。
- 医療レーザー脱毛は、発毛に関わる組織に作用し、長期的な減毛を目指す治療です。
- 医療脱毛とエステ脱毛では、使用できる機器や施術の仕組み、目的が異なります。
- ヒゲの濃さや毛質によって必要な施術回数は異なり、治療後に一部の毛が再び生えてくることもあります。
- 目指す仕上がりや肌の状態に合わせて、治療方法を選ぶことが大切です。
「永久脱毛」の本当の意味
永久脱毛という言葉は、一般的には「もう毛が生えてこないこと」と受け取られがちですが、医療レーザー脱毛では少し意味が異なります。
米国FDA(食品医薬品局)では、「permanent hair reduction(永久的な減毛)」という考え方が用いられています。これは、複数回の治療後、一定期間が経過しても、再び生えてくる毛の数が長期的に減少した状態を指します。
つまり、医療脱毛は毛を減らし、その状態を長く維持することを目指す治療であり、すべての毛が完全になくなることを保証するものではありません。
レーザー脱毛では、毛に含まれるメラニン色素にレーザーが反応し、発毛に関わる組織に熱を加えます。そのため、色素の少ない白髪や細い産毛などは反応しにくい場合があります。
また、毛の生え方には毛周期があり、すべての毛が同じタイミングで成長しているわけではありません。そのため、通常は複数回に分けて施術を行います。
治療後の毛量や再び生えてくる毛の状態、必要な回数には個人差があります。
医療脱毛とエステ脱毛の違い
医療機関で行う脱毛と、エステ・サロンで行う光脱毛は、どちらも毛を減らすことを目的としていますが、施術の仕組みや使用できる機器が異なります。
| 項目 | 医療脱毛(クリニック) | 光脱毛(エステ・サロン) |
|---|---|---|
| 目的 | 発毛に関わる組織に作用し、長期的な減毛を目指す | 一時的な抑毛・減毛を目指す |
| 施術者 | 医師、または医師の指示を受けた看護師 | エステティシャンなど |
| 使用する機器 | 発毛組織に作用する医療用レーザー機器など | 発毛組織の破壊に至らない範囲で使用する光脱毛機器など |
| 肌トラブルが起きた場合 | 医師による診察や治療が受けられる | 必要に応じて医療機関を受診する |
厚生労働省の通知では、レーザー光線などを毛根部分に照射し、毛乳頭や皮脂腺開口部などを破壊する行為は医行為に該当するとされています。
そのため、エステ・サロンでは、このような組織の破壊を伴う脱毛行為を行うことはできません。
どちらを選ぶ場合も、施術の目的や期待できる変化、費用などを確認しておくことが大切です。
※医療脱毛の効果や必要回数には個人差があります。
※参考:厚生労働省「医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて」(平成13年11月8日 医政医発第105号)
ヒゲをしっかり減らしたい場合
ヒゲは腕や脚の毛と比較して太く、密集していることが多いため、希望する毛量になるまで複数回の施術が必要になる場合があります。
例えば、毎日のヒゲ剃りを楽にしたい方と、できるだけヒゲの少ない状態を目指したい方では、希望する仕上がりが異なります。
そのため、最初にどの程度までヒゲを減らしたいかを相談しておくことをおすすめします。
また、白髪はメラニン色素が少ないため、一般的な医療レーザー脱毛では十分な反応が得られない場合があります。白髪が多い場合には、ニードル脱毛など別の方法を検討することもあります。
医療脱毛の詳しい仕組みや施術回数については、以下の記事でもご紹介しています。
当院で使用している脱毛機器
花ふさ皮ふ科・美容皮膚科では、院によって導入している脱毛機器が異なります。
毛質や毛量、肌の状態などを確認し、使用する機器や施術方法を検討します。
| 院 | 使用機器・施術方法 |
|---|---|
| 千里中央 | ジェントルマックスプロプラス ソプラノアイスチタニウム |
| 江坂駅前 | ジェントルマックスプロプラス ソプラノアイスチタニウム ニードル脱毛 |
| みのお | スプレンダーX ニードル脱毛 |
レーザーが反応しにくい白髪については、江坂駅前院・みのお院で行っているニードル脱毛をご案内できる場合があります。
ただし、すべての方に同じ方法が適しているわけではありません。診察で肌や毛の状態を確認したうえで治療方法を検討します。
使用機器の承認状況について
当院で使用している脱毛機器のうち、ジェントルマックスプロプラスとスプレンダーXは、医薬品医療機器等法上の承認を受けた医療機器です。
| 機器名 | 承認状況 |
|---|---|
| ジェントルマックスプロプラス | 国内承認あり 承認番号:30400BZX00109000 |
| スプレンダーX | 国内承認あり 承認番号:30400BZX00021000 |
| ソプラノアイスチタニウム | 国内未承認医療機器 |
ソプラノアイスチタニウムについて
千里中央院・江坂駅前院で使用しているソプラノアイスチタニウムは、日本国内で医薬品医療機器等法上の承認を受けていない医療機器です。
未承認医療機器について、以下の情報をご案内します。
| 未承認医療機器であること | ソプラノアイスチタニウムは、日本国内において医薬品医療機器等法上の承認を取得していない医療機器です。 |
|---|---|
| 入手経路 | 医師の判断の下、国内正規代理店を通じて輸入手続きを行った機器です。 |
| 国内の承認機器の有無 | 国内で承認された医療脱毛機器として、ジェントルマックスプロプラスなどがあります。 |
| 諸外国における安全性等 | 当該機種について、諸外国の承認・クリアランス状況や安全性に関する確認済み資料を本記事では提示できていません。安全性に関する情報が十分に確認されていない可能性があります。公開前にメーカー資料等による確認が必要です。 |
| 公的な救済制度 | 国内未承認医療機器の使用に伴う健康被害は、医薬品副作用被害救済制度等の対象とならない場合があります。 |
※ソプラノアイスチタニウムの正式型式・輸入経路・海外での規制状況については、公開前に院内の保有資料と照合してください。
治療期間・リスクについて
ヒゲの医療脱毛は自由診療となり、公的医療保険は適用されません。
治療は毛周期に合わせて複数回行うことが一般的ですが、ヒゲの濃さや毛質、希望する仕上がりによって必要回数や通院期間は異なります。
施術後は一時的な赤みや腫れ、痛み、毛のう炎などが生じる場合があります。また、やけどや色素沈着、硬毛化などが起こる可能性もあります。
日焼けの程度や肌の状態によっては、安全面を考慮して施術を延期する場合があります。
治療前には、必要な回数の目安や追加費用も含めて確認してください。
ヒゲの医療レーザー脱毛は、毛のメラニン色素に反応させ、発毛に関わる組織へ熱を加える治療です。複数回の照射を行い、長期的な減毛を目指します。
| 内容 | 目安 |
|---|---|
| 料金例(税込) | スタンダード(鼻下・あご・あご下)5回:44,000円 スタンダードプラス(鼻下・あご・あご下+頬またはもみあげ)5回:66,000円 プレミアム(鼻下・あご・あご下・頬・もみあげ)5回:110,000円 |
| 別途費用(税込) | 初診料・再診料:各1,100円 麻酔クリーム:1,650円〜 剃毛:1部位5,500円(必要時) |
| 期間・回数 | 毛周期や肌の状態を踏まえ、複数回に分けて照射します。5回コース等がありますが、終了までの期間や追加回数は個人差があります。 |
| 主なリスク・副作用 | 痛み、赤み、腫れ、毛のう炎、やけど、色素沈着、色素脱失、硬毛化など |
※掲載料金はヒゲ脱毛料金ページを参照した例です。施術内容・料金・実際の通院期間は院や契約内容によって異なります。ヒゲ脱毛の料金・施術内容はこちら。
よくあるご質問(FAQ)
医療脱毛をすれば、ヒゲは二度と生えてきませんか?
医療脱毛は長期的な減毛を目指す治療ですが、すべての毛が二度と生えてこなくなることを保証するものではありません。治療後も一部の毛が生えてくる場合があり、効果には個人差があります。
エステの脱毛でも永久脱毛はできますか?
エステ・サロンの光脱毛は、一般的に一時的な抑毛・減毛を目的としています。毛乳頭などの発毛に関わる組織を破壊する脱毛行為は医行為に該当するため、医療機関で行う必要があります。
ヒゲ脱毛は何回くらい必要ですか?
ヒゲの濃さや毛質、希望する仕上がりによって異なります。ヒゲ剃りを楽にしたい場合と、できるだけ毛を少なくしたい場合では、必要な施術回数が変わることがあります。詳しくは診察・カウンセリングでご相談ください。
白髪のヒゲも医療脱毛できますか?
白髪はメラニン色素が少ないため、一般的な医療レーザー脱毛では反応しにくい毛です。当院では、白髪に対してニードル脱毛をご案内できる場合があります。
参考文献
- 厚生労働省. 医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて(平成13年11月8日 医政医発第105号).
- 日本皮膚科学会・日本美容皮膚科学会・日本形成外科学会ほか. 美容医療診療指針(令和3年度改訂版) 第5章 脱毛治療. 2022.
- Kang CN, Shah M, Lynde C, Fleming P. Hair Removal Practices: A Literature Review. Skin Therapy Letter. 2021;26(5).
- U.S. Food and Drug Administration. Permanent Hair Reduction の定義を含む510(k)資料.
- 厚生労働省. 医療広告ガイドライン.
ヒゲの医療脱毛は花ふさ皮ふ科・美容皮膚科へ
ヒゲの医療脱毛を検討する際は、「どこまで毛を減らしたいか」「どのくらいヒゲ剃りを楽にしたいか」など、ご自身の希望を整理しておくと治療方法を選びやすくなります。
当院では、毛量や毛質、肌の状態を診察し、治療方法や必要回数の目安をご案内しています。
ヒゲ脱毛について気になることがありましたら、まずはカウンセリングでご相談ください。
| 院 | 主な対応エリア | アクセス |
|---|---|---|
| 千里中央 | 豊中・茨木・北摂エリア | 千里中央駅徒歩5分 |
| 江坂駅前 | 吹田・新大阪方面 | 江坂駅徒歩1分 |
| みのお | 箕面・池田・川西 | 箕面萱野駅直結/みのおキューズモール内 |
ヒゲの医療脱毛は公的医療保険適用外です。例として、鼻下・あご・あご下の5回コースは44,000円(税込)です。初診・再診、麻酔、剃毛等の費用が別途必要になる場合があります。治療は複数回に分けて行い、必要な回数・期間・減毛の程度には個人差があります。
施術後の痛み・赤み・腫れ・毛のう炎に加え、やけど・色素沈着・色素脱失・硬毛化などの可能性があります。日焼けや皮膚の状態によっては照射を延期します。料金・追加費用・施術内容は公式料金ページおよび診察時の説明をご確認ください。
